2013年10月31日
おじいさんとの不思議な出会い
観閲式の装備品展示 10式戦車とツーショット <3
白い帽子はメディア用のもので、取材陣は全員これを被るんです。
可愛いですよね(*´艸`)
観閲式に向かう、東武東上線電車内での出来事。
私の隣に座っていたおじいさんが
「これからどこに行くの?」と、私に話しかけてきました。
多分…迷彩のでっかいバックパックと、脚立を持ってたから?(^_^;
朝霞まで行くことを伝えると、おじいさんは
航空機が沢山飛んでたから自衛隊のイベントがあるのかと
仰っていました。なんだか詳しいなぁと思っていたら
なんと、戦時中の日本を生き抜いたおじいさんだったのです。
到着するまでの間、戦時中・戦後間もない頃のお話をして下さいました。
ご自身は年齢的にまだ徴兵されなかったものの
ある日、自分がお兄さんのように慕っていた人から
「(兵隊に)志願してくるわ」 と言われたときには
愕然とした、というか驚いたそうです。
頭が真っ白になった、と仰っていたのは
悲しいとも何ともいえない、複雑な気持ちだったのでしょうか。
終戦の日の朝は、いつもと様子がおかしく
米軍機が沢山飛んできて、低空飛行をしている。
空襲警報も鳴らないどころか、米兵がこちらに手を振っていた
そしてその日の正午に玉音放送があって、敗戦を知ったそう。
米軍機が日本に来るにあたり
今の羽田空港はあんなに大きくて、今や国際線も飛び立つほどですが
当時の羽田空港は、米軍機が下りてこられないほど小さかった。
急遽、米軍機のために拡張工事が行われて
周辺に住んでいた住民達は、家財を運び出す間もなく追い出されたそう。
敗戦国だから言うことを聞けって事だったんだよね、と
おじいさんはつい最近のことのようにお話して下さいました。
「今の若い人たちは、そんな貴重なお話を聞く機会がない」とお話したら
「いや~、知らなくて良いんじゃないかな?」
「わしらだって明治時代のこと知らんもの。」
意外に、あっけらかんと言われてしまいました(^_^;
でも私は、今の平和に感謝するためにも
知っておかねばならない事だと思います。
偶然隣に座ったおじいさんから、そんな話をしていただけるとは
思っていなかったので、驚きつつも嬉しかったです。
観閲式には、同期も参加するんですよ、と話したら
「精一杯、見てあげなさい。同期の桜だからね」
と仰って下さいました。
東武東上線の池袋から和光市までの短い間でしたが
色々と考えさせられるお話に、涙腺が緩みかけました;
普段あまり行かない場所なので、再びお会いするのは
難しいかもしれませんが…… また、お話を伺いたいです。
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もう68年も前の話ですが、風化させてはいけない事実です。
私信:乙夜さんへ、mixiファンクラブに日程についての質問をあげています。ご確認下さい。